今年度内に23区の全て区で「自動通話録音機」の無償配布(無料貸出)が導入される見通しとなりました。

「自動通話録音機」とは

「自動通話録音機」は電話機に外付けする装置で、着信があると自動的に相手に「この電話は、振り込め詐欺被害防止のため・・・自動録音します。」という音声が流れる仕組みで、録音されるのを嫌がる犯人が通話を断念し、被害を未然に防止するというものです。

高齢者が不用意に受話器をとらないように、着信時すぐに呼び出し音はならず、自動音声「この電話は、振り込め詐欺被害防止のため・・・自動録音します。」が相手に流れてた後に鳴るように設定されています。

高齢者を狙った特殊詐欺!!

2018年の東京都内の特殊詐欺認知件数は4月末現在で、1346件と前年同期比469件増という多さとなっております。

被害額は約29億円!!

その対策として2016年度から区市町村が独自に「自動通話録音機」の無償配布(無料貸出)に取り組んでいます。

また、東京都も補助金を交付して支援しておりました。

そして、2018年度中に板橋区・練馬区・千代田区・葛飾区の4区が導入を予定しており、これで東京23区全てで「自動通話録音機」が無償配布(無料貸出)される事になります。

配布対象(65歳以上・70歳以上など)・配布台数などは区により違いがあります。

また、貸与用の在庫がなくなったため、終了しているところもございます。

ご検討の方は、お住まいの区に直接お問合せ下さい。

23区「自動通話録音機」の無料貸出しについて

特殊詐欺とは

特殊詐欺とは、不特定の方に対して、対面することなく、電話、FAX、メールを使って行う詐欺のことで、 「振り込め詐欺」と「振り込め類似詐欺」に分けられます。

振り込め詐欺

オレオレ詐欺(恐喝)

電話を利用して親族、警察官等を装い、金銭借用や被害を防ぐため等と称して現金を預貯金口座(以下「口座」という。)に振り込ませたり、 被害者と接触して現金、キャッシュカードなどを手交するなどしてだまし取る詐欺(恐喝)

還付金詐欺

税金還付等に必要な手続を装って被害者にATMを操作させ、口座間送金により財産上の不法な利益を得る詐欺

架空請求詐欺(恐喝)

郵便、インターネット等を利用して不特定多数の者に対し、架空の事実を口実とした料金請求文書等を送付して、現金を口座に振り込ませるなどしてだまし取る詐欺(恐喝)

融資保証金詐欺

実際に融資する意思がないにもかかわらず、融資する旨の文書等を送付して保証金等の名目で現金を口座に振り込ませるなどしてだまし取る詐欺

振り込め類似詐欺

主として電話を用いて対面することなく不特定多数の者をだまし、架空又は他人名義の口座に現金を振り込ませるなどの方法によりだまし取る詐欺事件で、振り込め詐欺以外のものです。

金融商品等取引

実際には対価ほどの価値がない未公開株、社債等の有価証券や外国通貨等又は全く架空の有価証券等について電話やダイレクトメール等により虚偽の情報を提供し、その購入名目で金銭をだまし取る詐欺

ギャンブル必勝情報提供

不特定の者に対してパチンコ攻略法等の虚偽の情報を提供するなどした上で、会員登録料や情報料等の名目で金銭をだまし取る詐欺

異性との交際あっせん

不特定の者に対して一度だけ異性と会わせたり、異性に関する虚偽の情報を提供したりするなどした上で、会員登録料や保証金等の名目で金銭をだまし取る詐欺

特殊詐欺を助長する犯罪

他人への譲渡目的を秘して携帯電話を契約したり、他人に口座を譲り渡したりする行為をいいます。

不正な譲渡しなどは、懲役刑に処されることもありますので、「簡単、高収入」などの甘い誘い文句に乗ることのないように注意してください。

  • 被害額の単位は、十万円
  • 振り込め詐欺の被害額には、カード詐欺被害におけるその後の払い出し額を含む。

典型的な詐欺の手口

手口1 オレオレ詐欺

お子さんやお孫さんを名乗る人物から
「携帯電話の番号が変わった」
と電話で連絡が入った後、
「小切手の入ったカバンをなくした」
と電話があります。
カバンをなくしたことを信用させるため、警察や駅の落し物センターを名乗る者
から電話があった後、犯人は
「直ぐにカバンを取りに行けないので、お金を貸してほしい。お金は会社の者が取りに行く。」
と言ってきます。
この様な電話は、オレオレ詐欺です。

お子さんなどから電話で携帯番号が変わったと言われたら、本当に電話番号が変わったのかを確認するため、これまで使っていた番号に電話をかけ直しをして下さい。

手口2 キャッシュカードのだまし取り

大手百貨店や警察官を名乗り、
「あなたのカードで買物をしている人がいる。」
「犯人を逮捕したらあなた名義のキャッシュカードを持っていた。」
と電話があり、
「××-××××-××××の銀行協会に電話してください。」
と言ってきます。
犯人から教えられた電話番号に確認すると、銀行協会を名乗る者が出て、
「新しいキャッシュカードを作るので、古いカードを預かる。」
などと言い、キャッシュカードをだまし取り現金を引出します。

他人にカードを渡してはいけません!

手口3 還付金詐欺

区役所などの公的機関の職員を装い、言葉巧みに
「医療費の過払い金が戻ります。すぐに手続きしないと手遅れになるので急いでください。」
等と言って信用させます。
その後、無人の銀行ATMへ誘導して携帯電話で指示を出して現金を振り込ませます。

銀行ATMで還付金が戻ることは絶対にありません! 自分の携帯電話の番号は相手に絶対教えないでください!

被害にあわないために

被害者の多くが、「自分は被害にあわないから大丈夫」と思っていたことが明らかになっています。
油断せず、常に細心の注意を払って対応して下さい。

『特殊詐欺根絶アクションプログラム・東京』をご存知ですか

『特殊詐欺根絶アクションプログラム・東京』とは、特殊詐欺を根絶するために、警視庁、東京都、経済団体、労働団体、暴追・防犯団体、高齢者団体がタッグを組み平成25年10月から運用を開始したプログラムです。
このプログラムは、現役世代の息子、孫(会社員)の皆さんに、特殊詐欺の手口や被害にあう原因などを理解してもらい、親・祖父母が被害にあわないために、留守番電話機能の活用方法を学ぶものです。

コンセプトは、

  • 『簡単』インターネットに接続できる環境があれば、簡単に利用可能!
  • 『どこでも』eラーニングなので、会社、自宅、移動中など、どこでもOK!
  • 『役に立つ』親、祖父母の大切な老後資金を奪い取られない!

『特殊詐欺根絶アクションプログラム・東京』eラーニング入口(外部サイト)

https://action.digipolice.jp/