5月に入り、都内では25度を超える夏日となりました。
そんな、時には活躍するのがエアコンですが、ほとんどのエアコンは換気が出来ません。
一部のエアコンには換気機能が付いている製品もありますが、一般的なエアコンは、冷房の場合には、エアコンは室内の暖かい空気を吸い込んで、冷たい空気にして出す構造となっており、換気はできません。
エアコンの構造
エアコンは、室内機と室外機がセットで稼働します。
それぞれが重要な役割を果たしており、 冷房運転では、室内の暖かい空気を室内機で吸い込み、内蔵の熱交換機で熱だけを吸収し、冷えた空気だけを排出します。
その際、室外機では、冷媒ガスを循環させるポンプの役割を担う『圧縮機』が搭載されており、室内機の熱交換機が持つ熱を室外機側に送り、熱を排出する構造となっております。
室内機と室外機をつなぐパイプには、冷媒ガスが通っており、換気の為の空気が送られている訳ではありません。
よくエアコンの効きが悪い、なかなか冷えないと言った現象が起きる事がありますが、それは、室外機の冷媒ガスが経年劣化など(配管の破損なども…)で抜ける事で、冷却効果が失われる事が主な原因です。
室内機のエアコンクリーニングだけなく、室外機のチェックもお忘れなく
- 室外機の前後にスペースのゆとりはあるか。障害物でふさがれていないか
- 直射日光の当たらないところに置かれているか
- 吹き出し口のフィルターが、ホコリやゴミで目詰まりしていないか
上手に換気を…対角線上に開けて空気の流れを作る
効果的な換気方法は、空気の通り道を作るため、2カ所の窓を開けて空気の流れを作る事です。
特に、小さく風を入れて大きく出すことがポイントです。
窓が1つしかない場合には、排気口である換気扇を利用すると、空気の流れを作る事が出来ます。
窓がない部屋の場合は、部屋のドアを開け、扇風機などを部屋の外に向けて回した上で、浴室や洗面室・トイレなどに設置されている換気扇を回すことで汚れた空気を効率よく排気させることが出来ます。
換気するときの時間と回数の目安は
換気するときの時間と回数の目安は、1時間に5~10分程度です。
ポイントは、できるだけ回数を多くするのが効果的です。
2時間に1回10分の換気をするよりも、1時間に5分の換気を2回する方が感染予防には効果的です。