消毒液の転売禁止へ

アルコール消毒液の転売が5月26日以降、法律で禁止へ、

転売が禁止されるのは、消毒用エタノール、エタノールを含む消毒液、ハンドソープのほか、エタノール濃度が60%以上の除菌シート、除菌タオル、食品添加物、酒などです。
個人や業者が仕入れ価格より高値で転売する行為が禁止され、違反した場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金、もしくはその両方が科されます。

除菌グッズを購入する際は、アルコール濃度を必ずご確認下さい。

消毒用アルコール濃度は70%以上

アルコールハンドジェル・アルコールシートなど除菌が出来るかのような商品が店頭で販売されておりますが、消毒用アルコール濃度は70%(一部商品には80%のものもありますが、70%~80%以内であれば問題ありません。)でないと消毒の効果はございません。
アルコール濃度が50%~60%などの商品がございますが、これは、消毒・除菌用ではなく化粧品用・汚れ落とし用・清涼用グッズの商品です。
消毒・除菌グッズと間違えて購入されている方もいるようです。

アルコールジェル・アルコールハンドジェルと記載されていても、アルコール濃度が70%以下の商品は、消毒・除菌用ではなく、あくまでも化粧品用・汚れ落とし用・清涼用グッズとなります。
お間違いないように、アルコール濃度を必ずご確認下さい。

新型コロナウイルスに有効な消毒液の選び方についてご紹介いたします。

まず、商品の成分表示に「エタノール(C2H5OH)」「アルコール(消毒用アルコールはエタノールの事です。)」と記載されいるものがお勧めです。

新型コロナウイルスに有効な界面活性剤を公表

令和2年5月22日(金)、独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE:ナイト)が、「新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価に関する検討委員会」を開催し、住宅・家具用洗剤等に使われる計5種の界面活性剤が新型コロナウイルスに対して有効であると発表いたしました。

以下の界面活性剤5種が新型コロナウイルスに対して有効と判断

  • 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
  • アルキルグリコシド(0.1%以上)
  • アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
  • 塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
  • ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)

消毒用アルコール濃度は70%(一部商品には80%のものもありますが、70%~80%以内であれば問題ありません。)がもっとも有効とされ、濃度が高すぎる、例えばアルコール濃度100%の場合には、「蒸発が早くて消毒が間に合わない」「ひどい手荒れを引き起こす」などの問題が起き、消毒液としては意味のないものになります。

ご注意下さい。

「エタノール(C2H5OH)」「アルコール」消毒液を使いすぎると皮脂が落ちて肌荒れを引き起こします。荒れた肌でウイルスに触れると皮膚からウイルスが侵入し、感染することになります。ハンドクリームなどで肌荒れ予防をお願いいたします。

アルコール消毒液使用の際の注意点

  • 汚れた手で消毒液を使用しない。アルコール消毒を行う際でも、基本は手をしっかり洗ってください。汚れた手で消毒液を使用しても、汚れせいで消毒効果が十分発揮されません。
  • 濡れた状態で使用しない。その分濃度が薄まる原因となります。
  • 手が十分塗れる量を取る。通常、消毒には15秒以上かかると言われており、手に塗ってすぐに乾く状態では、十分な消毒が出来てない事になります。
  • 粘膜や傷口には触れさせない。アルコールは非常に沁みます。傷口の消毒は成分が「塩化ベンザルコニウム」の創傷面の洗浄・消毒液をご使用ください。
  • 濃度が高いアルコールは引火性があります。火の近くに置かないだけでなく、直射日光があたる場所、車内など十分ご注意下さい。
  • ゴム製品・樹脂製品には使用しない。消毒の為に、ゴム製品・樹脂製品、特にゴム手袋などに使用する際には、その後、水で洗い流す、拭き取るなどの対応をして下さい。物の消毒には「次亜塩素酸ナトリウム0.1%」がお勧めです。

 

アルコール消毒液の主な種類

  • 消毒用エタノール(消毒用アルコールはエタノールの事です。)
  • 除菌用エタノール
  • 消毒用エタノールIP
  • 無水エタノール

現在、様々な種類・用語の消毒液が市販されております。その違いが判らないと「新型コロナウイルス」に対しては意味のない商品を購入する事になりますので、今一度、違いをご確認下さい。

ご注意ください。

消毒用ではありませんが、アルコールで「燃料用アルコール」という商品もありますが、これはアルコールランプなどに使用するアルコールで、主成分がメタノールです。
引火性があるだけでなく、皮膚から吸収されて毒になるので、間違っても消毒用に使用しないでください。

「消毒」と「除菌」の違い

まず、「消毒」と「除菌」の違いについてですが、その違いは言葉の定義です。
「除菌」という用語には、法的な規制はなく、菌の数を減らせればよく、自由に使用出来る用語となります。
一方「消毒」という用語には、法的規制があり、病原微生物の能力を減退させ病原性をなくすことが出来る場合のみ使用出来る用語で、日本薬局方で規格化されており最適な濃度に設定された、規格通りの商品でなければなりません。
「除菌」用商品(除菌シートなど)はアルコール濃度もばらばらで、統一されておりません。「除菌」と表記されている商品を購入する際には、アルコール濃度が表記されいる商品をご購入下さい。

「消毒用エタノール」と「消毒用エタノールIP」の違い

「消毒用エタノールIP」には添加物としてイソプロパノールが含まれています。
イソプロパノール(IPA)とは、エタノールと同等の殺菌力がある成分です。
そして、このイソプロパノール(IPA)が添加されることで、なんと、酒税法にかからず酒税分安くすることが出来るのです。
「消毒用エタノール」と「消毒用エタノールIP」は、効果はほとんど一緒であるのに販売価格が違うのは、「消毒用エタノール」には酒税が掛かりその分高く、「消毒用エタノールIP」には、酒税が掛からないので安く購入する事が出来るのです。
購入される際には、「消毒用エタノールIP」がお勧めです。

注意:酒税法がかかるからといって、お酒として飲酒できるという訳ではございません。

「無水エタノール」とは

「無水エタノール」を濃縮して濃度99.5%まで成分の比率を上げたもので、エタノール商品として流通保管させやすくしたものです。
消毒液と使用する際には、水(基本は水道水ではなく、精製水を使用)で希釈する必要があります。

ご注意下さい。

エタノール消毒液を自作する際には、保管する容器に十分ご注意下さい。適さない容器をしようすると容器が溶けてしまいます。

エタノールを保管する際の容器

  • ポリエチレン(PE)
  • ポリプロピレン(PP )
  • ポリ塩化ビニル(PVC)

アルコール消毒液が手に入らない時には

消毒液が不足し、手に入らない方もいらっしゃるかと思いますが、基本は石けんを使用した手洗いです。

マスク・消毒液に頼るより、感染防止の基本は手洗い!!

また、使用するタオルにも十分注意してください。

使い捨てのペーパータオルがお勧めです。

おすすめ商品【抗ウイルス水溶液】…ご家庭で手軽に抗ウイルス抗菌タオル・おしぼり・クロスが作れます。

『抗ウイルス水溶液』とは、FSX株式会社が主力製品として扱っている抗菌・抗ウイルスおしぼり「VB」の製造に使用している水溶液で、今回一般販売されるのは、製造過程で使用している成分を一般家庭用に使いやすいように改良したものとの事です。

「VB(ブイビー)」とは、FSX株式会社が特許取得しているウイルス・菌の働きを99.99%*以上も抑制する特許技術で、ウイルスを細胞に取り込ませない機能をもつポリ酸を主成分で、VB加工することで、その表面にさまざまなウイルスや菌の付着を防ぐ効果があるとの事です。

創傷面の洗浄・消毒液(マキロンなど)に使用されている「塩化ベンザルコニウム」とは

ベンザルコニウム塩化物液の基本情報

通常、手指・皮膚、皮膚・粘膜の創傷部位、感染皮膚面などの消毒、結膜嚢の洗浄・消毒、膣洗浄に用いられております。
傷口がある肌への消毒は、「塩化ベンザルコニウム」入りの消毒液(マキロンなど)をご使用ください。

  • 膣の洗浄
  • 病室の消毒
  • 物品の消毒
  • 手術部位の粘膜の消毒
  • 手術部位の皮膚の消毒
  • 粘膜の創傷部位の消毒
  • 皮膚の消毒
  • 皮膚の創傷部位の消毒
  • 医療用具の消毒
  • 家具の消毒
  • 感染皮膚面の消毒
  • 器具の消毒
  • 結膜嚢の消毒
  • 結膜嚢の洗浄
  • 手指の消毒
  • 手術室の消毒
  • 手術野の粘膜の消毒
  • 手術野の皮膚の消毒