法務省は、先月の5月下旬から小中学生に悩みを打ち明けてもらう「子どもの人権SOSミニレター」の配布を前倒しして配布を始めています。

例年、秋ごろに配布していた「子どもの人権SOSミニレター」

今年は、夏休み明け前後に子どもの自殺が増えることから、夏休み中に悩み相談にのれるよう前倒し配布を始めたとの事です。

「子どもの人権SOSミニレター」とは

「子どもの人権SOSミニレター」とは、学校での「いじめ」や「体罰」,家庭内での「虐待」などの問題に対する活動として,法務局が全国の小中学校を通じて児童・生徒に配布して,これを通じて教師や保護者にも相談できない子どもの悩みごとを的確に把握し,学校及び関係機関と連携を図りながら,子どもをめぐる様々な人権問題の解決に当たるという取り組みです。

「子どもの人権SOSミニレター」ってどんな仕組み

まず、手紙を書くときは、専用の紙「子どもの人権SOSミニレター」に書いて郵送しなければなりません。
「子どもの人権SOSミニレター」以外、コピーでは受け付けて貰えません。必ず専用の紙でなければなりません。
それは、この紙「子どもの人権SOSミニレター」は切手がいらずこの紙を使って封筒状にして郵送するためです。

切手を貼らないくても郵便ポストに入れれば最寄りの法務局に届く
法務局に送られてきた手紙は、子どもの人権に詳しい人権擁護委員や法務局職員が読み、希望する方法(手紙・電話)で、直接返事してくれます。
深刻なケースは、学校や児童相談所などと協力し、問題解決を図ってくれるようです。

そして、なりよりも相談内容は、原則として本人の承諾がない限り、学校や保護者にも伝えられることはありません。

学校で配られたものが手元に無い場合

「子どもの人権110番」の 0120-007-110 (フリーダイヤル)
に電話して、SOSミニレターをほしいのですが…と希望してください。

SOSミニレターのほかにも、電話やメールで相談

<電話相談>

※ 電話料はかかりません。(携帯でもPHSからでもかけられます。)
0120-007-110 (フリーダイヤル) (通話無料)
月~金 朝8:30~夕方5:15 (それ以外は、留守番電話です。)

<インターネットで相談>

法務省:インターネット人権相談受付窓口
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken113.html

<メールで相談>

法務省:子どもの人権SOS-eメール
※ 24時間受付ています。
https://www.jinken.go.jp/soudan/PC_CH/0101.html

※ 上記の連絡先は、SOSミニレターの紙にも書いています。
中学生くらいになるとメールでの相談も多いそうです。

「子どもの人権SOSミニレター(便箋兼封筒)」の見本