今シーズン、コロナ禍のため自宅にいる時間が長くなり、乾燥防止の為にしようしていた加湿器が原因とみられる肺炎、いわゆる「加湿器肺炎」にかかる方が増えているとのことです。

報道によると、会社員男性(27)は、 発熱して息苦しさがだんだん悪化して、会話が出来ないくらい苦くなり、病院で診察したところ、「加湿器肺炎」と診断され、原因は加湿器だったということでした。

「加湿器肺炎」は

甲高いせき、たんがあまり混ざらないせきが特徴で、症状としては、せきや喉の痛み、発熱や頭痛、関節痛などのほか、食欲減退や体力の低下などが挙げられるという。
加湿器の中でカビなどが発生し、空気中に放出されたものを吸い込むことで、肺にアレルギー反応が引き起こされます。

対策は、水は毎日交換…タンク掃除は定期的に!

加湿器は雑菌が繁殖しやすいので、定期的に正しく手入れをする必要があります。
また、超音波式・気化式・加熱式(スチーム式)・ハイブリッド式などのタイプを問わず共通するのは、タンクの水を毎日交換することです。
その際、タンクや、水溜トレーの水はすべて廃棄し、少量の水を入れて振り洗いをしてから、新しい水に交換してください。
前の水が残っていたは、意味がありません。
また、加湿に使用する水は、塩素で処理された水道水を使用してください。
市販のミネラルウォーターは実は、雑菌が繁殖しやすい…水道水よりも「おいしくて、きれい」なイメージのあるミネラルウォーターのほうが、なんとなく部屋の空気を快適にしてくれそうな気もしますが、実際はそんなことはありません。
なお、ミネラルウォーターだけでなく、浄水器の水、アルカリイオン水、井戸水などの使用も、カビや雑菌が繁殖する原因となります。必ず水道水(飲用)を使ってください。

片付け・保管はしっかり洗浄・乾燥

シーズンが終わって片付けの際は、タンクや容器は水道水を流しながら、やわらかいスポンジで汚れを落とし、完全に乾燥させてから保管してください。