ひきこもり支援業者による相次ぐトラブル：「引き出し屋」「自立支援業者」によるトラブル

昨今、「ひきこもり」の長期化、高年齢化が社会問題となっております。

ひきこもりとは

「ひきこもり」とは、「自室からほとんど出ない」「自室からは出るが家からは出ない」「ふだんは家にいるが近所のコンビニなどには出かける」だけでなく、「ふだんは家にいるが、自分の趣味に関する用事のときだけ外出する」という場合も含まれます。
ただし「現在、なんらかの仕事をしている」「身体的な病気がキッカケで現在の状態になった」「専業主婦・主夫だけど、最近6カ月間に家族以外とよく会話した・ときどき会話した」人たちは除かれます。

「ひきこもり」の長期化高年齢化

収入のない50代の子と80代の親の世帯が、親子共倒れになる8050問題（80代の親がひきこもり状態にある50代の子の面倒を見ている問題）が深刻となっており、その背景には、助けを求められないまま、世間から社会から、自らを隠しながら心労を抱え疲弊していく家族丸ごとの孤立による起こる「ひきこもり」の長期化高年齢化が深刻化しており、長期化する中高年のひきこもりは、通称「8050問題」に注目が集まっておりますが、2019年3月に内閣府から発表された「生活状況に関する調査（平成30年度）」において、40歳から64歳までの中高年層のひきこもりが全国で推定61.3万人いると推定され、大きな話題をよびました。

大人のひきこもりを解決しようと、現在、多くの「ひきこもり支援民間業者」が存在し、こうした業者は「引き出し屋」と呼ばれ、インターネット上で「家族の悩みを解決します。」と宣伝されております。

お断り：便利屋本舗世田谷店では、「ひきこもり支援」サービスは一切行っておりません。

そんな、「引き出し屋」「ひきこもり支援民間業者」「自立支援業者」によるトラブルが相次いでおります。

自立支援をうたう民間業者によって自宅から強制的に連れ出され、施設に監禁されるなどの被害が相次いでおり、中には、暴行や逮捕監禁致傷の疑いで東京の業者が刑事告訴されるといったトラブルも起きております。

刑事告訴された事例では、自宅に突然現れた民間施設「自立研修センター」を名乗る職員らに両腕をつかまれ、車でマンションの地下室に連れていかれ、ドアには鍵が掛けられ、職員の監視の中、9日間監禁状態に置かれたとの事です。
その後、都内にある精神科病院の閉鎖病棟でおむつを着けて身体を拘束され、50日間入院させられたとして、逮捕監禁などの罪で医師らも告訴

また、親の不安をあおって契約を結ばせ、法外な料金を支払わせるなどして、各地で民事訴訟が起きております。

このような業者の中には、暴力団も関わっているともいわれ、自立支援と称して子どもを人質に親からお金を引き出す目的のビジネスが横行しているようです。

すべての業者が違法・暴力的に行っている訳ではございません。

お困りの際には、信頼できる行政相談センター・民間支援団体にご相談をしてみて下さい。

厚生労働省：生活困窮者自立支援制度