先日、千葉県我孫子市でベトナム国籍の小学3年の女の子=同県松戸市六実(むつみ)5丁目=の遺体が見つかった事件で、女の子の自宅近くに住む40代の渋谷恭正容疑者が死体遺棄容疑で逮捕されました。

犯人が捕まり本当に良かったです。

しかし、今回の事件に限らず、児童が殺害される事件(誘拐される)は後を絶ちません。

今回、犯人が捕まったからと言って、今後、同様の犯罪が起きないなんて事はありません。

同様の事件は今後も必ず起きるでしょう!!

ご存知ですか?「メールけいしちょう

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/joho/mail_info.html

警視庁では、各地域で発生した「犯罪発生情報」や犯罪を防ぐために必要な「防犯情報」等をメールで情報公開・注意喚起を行なっております。

メールは「メールけいしちょう」に登録してするだけです。

当方も「メールけいしちょう」に登録しております。

そして、その情報の中には不審者情報が度々送られてきます。

【玉川警察署(子ども(声かけ等))】

3月30日(木)、午後3時00分ころ、世田谷区上用賀4丁目の路上で、児童(女)が遊んでいたところ、男に体を触られました。

【声かけ等の内容】

・無言で近づいてくる。

・児童のお尻を触る。

(不審者の特徴については、20代、男性、やせ型、黒色ジャンパー、黒色ズボン、黒色のスニーカー、チャック部分が赤色の肩掛けバッグを所持)

【北沢警察署(子ども(声かけ等))】

3月13日(月)、午後5時30分ころ、世田谷区代田3丁目の路上で、児童(男)が通行中、男に声をかけられました。

【声かけ等の内容】

・黄色の旗を持った人を見なかった?

・山崎小学校はどこ?

・ありがとうね。

(不審者の特徴については、年齢70歳位、身長170センチメートル位、ベージュ色の帽子、ベージュ色の作業着、色不明のズボン、荷台にカゴの付いた自転車に乗車した男)

【新宿警察署(子ども(声かけ等))】

3月9日(木)、午後5時20分ころ、新宿区西新宿2丁目の公園内で、児童(女)が遊んでいたところ、男に声をかけられました。

【声かけ等の内容】

・可愛いね

・子供っていいね

(不審者の特徴については、年齢20代後半から30代前半、紺色ニット帽、紺色スエット上下、身長170センチくらい、頭髪色形不明の男)

【成城警察署(子ども(声かけ等))】

3月8日(水)、午後6時30分ころ、世田谷区船橋7丁目の路上で、生徒(女)が帰宅途中、男に声をかけられました。

【声かけ等の内容】

・どこ行くの?一人?

・もう帰るの?

(不審者の特徴については、30歳から50歳位、髪の毛は短髪、服装不明。銀色セダン型の車に乗車。)

 

このような情報を知ることが出来る事・共有出来る事は非常に助かります。

しかし、思うのです。

「不審者って」…!!!!!

学校やテレビ報道・街角の不審者注意喚起ポスター、そして「メールけいしちょう」でもそうですが、防犯活動や注意喚起で良くつかわれる“不審者に気を付けて”“不審者を見たら110番”のこの言葉!!

そもそも「不審者って何!?」

上記の「メールけいしちょう」での「不審者の特徴」でもそうですが、どこにでもいる人では!?

千葉県我孫子市でベトナム国籍の小学3年の女の子=同県松戸市六実(むつみ)5丁目=の遺体が見つかった事件では、

犯人は、女の子が通う学校の保護者会(PTA)会長で、事件後も通学路見守り活動に参加!!していたそうです。

女の子が通っていた小学校の保護者会会長が逮捕されるという衝撃の展開を迎え、近隣住民は「ふるえが止まらない…」「まさかあの人が」と語っておりますが、本当に恐怖です。!!

そして、ヤフーニュースのコメントを見てい見ると

「どんな人物なのでしょう…前科などないのでしょうか…?」

「 小学校のPTA会長だって信じられない」

40代男か・・・やっぱり犯人は変態ロリコンオヤジだったんだな。

「 やっぱし、40代で無職か!!
※無職情報については、自称不動産賃貸業であり、無職ではないようです。

など、犯人について様々な書込みがされております。

同感だと思える内容から…それって偏見ではと思える内容まで様々です。

無論、個人の意見・見解ですから自由に発言していいのです。

しかし、

本当に必要な情報とは…

当方、一時期、某警備会社に勤めていた事がございます。

事件・事故を未然に防ぐ為に、防犯・防災の知識を個人的にネットや書籍で調べたものです。

その際に出会った書籍がございます。

犯人目線に立て! ―危険予測のノウハウ

PHP研究所 小宮 信夫氏(著)

 

目からうろこのこの書籍で当方の防犯意識が変わりました。

この機会にぜひ、「犯罪機会論」という“防犯知識”を知って頂ければと思っております。

先ほども言わせて頂きましたが、そもそも「不審者って何!?」と言う事ですが、「不審者」を「危ない人」と言いたいのでしょうが、気を付けなればならないのが、その中に“偏見”や“差別”、その人の“好き嫌い”“価値観”が含まれておりませんか?と言う事です。

そもそも本当に「危ない人」は見ただけではわからないはずです。

なぜなら、「危ない人」は、出来るだけ目立たないように振る舞うはずだからです。

自ら自分が危険人物だと振る舞う人っているでしょうか?

新宿歌舞伎町などでは見うけられますが…

ある筋の方以外にはいないのではないでしょうか?

その人の“偏見”や“差別”そして、“生理的な好き嫌い”“価値観の違い”によって判断された「不審者」を危険人物に仕立て上がる行為が本当に正しい犯罪未然防止・防犯に繋がるのでしょうか?

大袈裟に言うならば“人権侵害”や“差別”に繋がる行為に為らないでしょうか?

いい加減、「不審者」と言う言葉を使うのは止めたらどうでしょか?と思います。

安全を守る為に本当に必要なこと…

話しを少し戻しますが「犯罪機械論」とは、犯罪を起こす“人”にでなく、犯罪が起きる“場所(機会)”に注目する事です。

つまり、犯罪を行なうのに都合のよい状況、つまり、犯罪を行なえる“場所(機会)”がなければ、犯罪は実行されないと言うものです。

個人的には、犯罪を起こす“人”に注目することに生れた「犯罪原因論」を全否定している訳ではございません。…全否定出来る程の専門知識がないものでして。

ただ、どうしても犯罪を起こす“人”に注目する「犯罪原因論」では、“限界がある”“無理がある”と感じております。

ちなみに、当方ですが警察による職務質問を何度か受けた事があります。(笑)

職務質問されたと言う事は、警察官に“不審者”扱いされたと言う事になります。

不快な気分になりますが、当方の人相からして仕方ないと思っております。(悲)

でも私は、犯罪を起こそうとしていた訳でも、犯罪を起こして逃走していた訳でも、犯罪現場の近くにいた訳でもございません。

ただ、日中、人通りの多い通りを歩いていて「不審だった」からと言う理由で職務質問されてしまったのです。

その際、警察官に「職業は?」と聞かれて「便利屋です。」と答えたら、半笑いで「便利屋さんですか!!」と言われ、“くそ、便利屋で何が悪い!!チクショー(コウメ夫太風に)”と思ったのを覚えております。(悲×怒)

私の職務質問の話しはさて置いて、警察官だから許される(しようがない)“不審者扱い”も、一般市民が行ったら・社会全体で行われたらどうでしょうか?

「差別・偏見を無くそう」と人権啓発活動が為られているのに、それを否定している事になりませんか?

怖い事だとは思いませんか?

犯罪に巻き込まれる事の方が怖い!!

確かにそうですが、だからこそ“犯罪に巻き込まれる”のを防ぐ為に、犯罪が起きる“場所(機会)”に注目する「犯罪機械論」を知って(学んで)ほしいのです。

ちなにみ、1997年(平成9年)に兵庫県神戸市須磨区で発生した当時14歳の中学生による連続殺傷事件、別名『酒鬼薔薇事件』『酒鬼薔薇聖斗事件』の犯人は、当時14歳の中学生でした。

40才代の男性ではありませんでした。

この場を借りて更にお伝えしたいのが、“知的障害者が不審者に間違われる”トラブルが起きている。と言う事です。

この問題については、別の機会にお話しさせて頂ければと思っております…

イギリスでは“不審者”がいない…

無論、イギリスに不審者がいない訳ではございません。

イギリスでも犯罪は起きており、犯罪が起きている限り不審者と言う犯罪者は存在しています。

しかし、イギリスでは、子どもの安全や地域防犯を考える時には“不審者”という言葉を使わない方が良いとされているようで、それは、「犯罪機会論」に基づく考えがあるからです。

だから、“不審者”が表現的にいないとされているのです。

必要なのは“不審者”の特徴ではないからです。

犯罪者は場所を選んで来る…

危険な場所のキーワードは「入りやすい場所」「見えにくい場所」

犯罪者はどこでも犯行に及ぶのではなく、犯罪が成功しそうな場所、つまり、目的が達成できて、しかも、捕まりそうにない場所でのみ犯行に及びます。

「入りやすい場所」

誰でも入りやすい・入る(通行)する事が可能な場所であれば、当然、怪しまれる事はありません。

また、容易に標的に近づく事ができ、標的を探す事も可能です。

「見えにくい場所」

犯行が見つからなければ、だれにも邪魔されずに犯罪を実行出来ます。

長時間、その場に滞在し犯罪を始めるタイミングを計る事も出来ます。

暗く人通りの少ない歩道が危険なわけ、暗く人が少ない公園が危ないのは、この条件にあっているからです。

「入りやすい場所」「見えにくい場所」という二つの“場所”が、それが、犯罪者が好む“場所”、言い換えれば犯罪が起きやすい“場所”となるのです。

皆さまがお住まいの地域にどれくらい「入りやすい場所」「見えにくい場所」がございますか?

もし、犯罪を未然に防ぐのなら、この二つの“場所”に注目しなければならないのです。

“人”に注目する前に、“場所”に注目してほしいのです。

長々とお話しさせて頂きましたが、この機会に是非「犯罪機会論」を、いや絶対に学んでほしいと願っております。

「犯罪機会論」の専門家 小宮 信夫氏の書籍

子どもは「この場所」で襲われる (小学館新書)

犯罪は予測できる(新潮新書)

犯罪は「この場所」で起こる (光文社新書)

犯人目線に立て! ―危険予測のノウハウ

写真でわかる世界の防犯 遺跡・デザイン・まちづくり (教育単行本)

増補版 犯罪に強いまちづくりの理論と実践 -正しい地域安全マップづくりと振り込め詐欺・空き巣防止― (COPA BOOKS 自治体議会政策学会叢書)

親子で学ぶ「子どもの防犯」ワークブック

 

小宮 信夫の犯罪学の部屋

http://www.nobuokomiya.com/