地震に備えて非常持ち出し袋を用意されている方もいらっしゃるかと思います。
代表的な非常用品として「両手が使えるリュックサック」などに、飲料水・携帯ラジオ・衣類・履物・食料品・マッチやライター・貴重品・懐中電灯・救急セット・筆記用具・雨具(防寒)・トイレットペーパーなど生活に欠かせない用品…など。
上げればきりがないかと思います。
しかし、最も重要なのは、地震発生時に安全に迅速に避難して、生き延びる事です。
特に家の中にいる時、寝ている時に大震災が発生すると、家中のガラス(窓・照明・食器・鏡・蛍光灯など)が割れ、避難する際にけがをするケースが、過去の地震でも多く発生しております。
すばやく避難するには、その準備が必要です。
日本で、家の中でも靴のまま生活している方はほとんどいないはずです。
東日本大震災でも、過去の阪神・淡路大震災でも、地震発生直後に逃げる際に、「ケガ」特に、ガラスなどで足を怪我した方が多くいました。
地震発生時は、まずは迅速に安全な場所に避難する事が重要です。
飲料水・携帯ラジオ・衣類・履物・食料品・マッチやライター…そんなモノは安全に迅速に避難出来て、はじめて必要になるモノです。
避難が遅れて建物の下敷きになったでは、意味がありません。
何度も言うようですが、安全に迅速に避難して、生き延びる事が最重な事です。
だから、その為の「避難用品」を備えて下さい。
避難する際に重要になる「避難用品」
靴
大震災直後の家は、ガラス(窓・照明・食器・鏡・蛍光灯など)が割れ、モノが散乱している状況です。そんな状況で安全に、迅速に避難するには「靴」がなければ出来ません。
靴はすぐに履ける「紐がないタイプ」がベストです。
履くのに時間が掛かるでは意味がありません。
手袋
手袋は、軍手でも良いですが、出来れば「作業用の耐切創手袋」で「スベリ止め」がお勧めです。
厚手のタイプより、モノを掴むなどがしやすいタイプの方が良いです。
笛
笛は、生き埋めになったときに必須となるモノです。
救助隊は、72時間は生存の可能性がある為、生き埋めになった人を必死で探してくれます。
その際に、救助隊に助けてもらう為に必須となるアイテムが「笛」です。
「笛」も何でもよいではなく、「緊急用呼子笛:緊急用ホイッスル」を用意してください。
一般にプラスチックは壊れやすいうえに劣化しやすいので、アルミやステンレスなど、頑丈で壊れにくいものを選んでください。
また、内部に玉が入っていないタイプがお勧めです。大きく鋭い音が鳴るので、危険を知らせるのに適しています。ただし、勢いよく息を吹き込む必要があることは覚えてください。また、内部に玉が入っているタイプのホイッスルは、吹き込む息に勢いがなくても簡単に鳴らすことができますが、玉が入っていないタイプに比べて音が柔らかく、あまり通りません。また、水に濡れると音が出づらくなるという弱点もあります。
ヘッドライト
昼間であれば問題ないかもしれませんが、夜間に地震が発生すれば、暗闇の中、避難する必要が出てきます。
電気を点けるていても、「停電」や「照明が破損」してしまえば、意味がありません。
そして、ライトも「手持ち」より両手が使える「ヘッドライト」の方が、避難するときに邪魔になりません。
避難はしご/ロープ
「避難はしご」は、マンションであれば必ず設置されておりますが、戸建てとなると常設しているお宅はないかと思います。
1階で火災が起きたら…戸建てで2階、もしくは、3階までにお住まいの方がいれば備えておいた方が良いでしょう。
「はしご」は、「ベランダ」や「窓」に備えておいた方が良いです。
そして、安全に避難するには「はしご」がベストですが、ロープの場合には、「丈夫で」「滑りにくく」「太く握りやすい」避難用ロープを用意してください。
ポリエチレン製の「トラロープ」と言われている細い滑りやすいロープですと、間違いなく落ちます。
ヘルメット
ヘルメットも備えておいた方が良いのは間違いありません。
以上の品が「枕元」に備えておいた方が良い「必須アイテム」となります。
「靴・手袋・ヘルメット」は、自信の身を守るために、「笛・ヘッドライト・ハンマー・バール・ロープ」は安全な場所に迅速に避難するために、また、万が一避難出来なくなった際に必要となるモノです。
飲料水や携帯ラジオ、救急セット…も、災害時には必須となるものです。
ですから、それらは、非常用リュック(袋)として「玄関」に備えておいてください。
「避難用品」と「非常用品」は別けて、「枕元」備える避難用品、「玄関」に備える非常用品として、間違えずに適切な場所に備えるようにしてください。
まずは、安全に迅速に避難出来る事、生き延びる事が重要です。
迅速に避難できず生き埋めになる、閉じ込められる、大怪我をしない為にも、ぜひ備えて下さい。