2020年6月13日、愛知県豊橋市の病院で外国籍の30歳代の男性が狂犬病により死亡しました。
男性は、昨年9月頃にフィリピンで犬に足首を噛まれ、その際に感染した可能性があり、その後、来日したとの事です。
国内で感染した訳ではないが、世界ではまだまだ狂犬病が猛威を振るっております。

狂犬病は、通常、ヒト-ヒトへ感染することはなく、感染した患者から感染が拡大することはありません。

狂犬病とは

狂犬病は、通常、ヒト-ヒトへ感染することはなく、感染した患者から感染が拡大することはありません。
狂犬病は、ウイルス感染した犬にかまれるなどして発病するウイルス感染症で、WHOの推計によると毎年世界中で約5万人が死亡しています。
潜伏期間は通常1~3カ月、長ければ1年以上の場合もあり、愛知県で死病した男性(外国籍)の場合、受傷から発病まで約9カ月あった。
狂犬病が発病すると、致死率はほぼ100%であるが、感染後(発病前)に適切な治療・ワクチン接種をすれば発病は防ぐことが出来る。
日本では、1950年(昭和25年)がピークで、その年に狂犬病予防法が制定され、飼い犬の登録や年1回の予防接種が義務化されました。
その後、わずか7年という短期間のうちに狂犬病を撲滅するに至りました。

我が国における発生状況 死亡者数 犬の発生数
1950年 54人 867頭
1951年~55年 約5人 約300頭
1956年 1人 6頭
1957年 0 発生なし
1970年 1人 発生なし
2006年 2人 発生なし
2020年 1人 発生なし

予防接種の実態

狂犬病予防接種の接種率は年々低下しております。

厚生労働省によると、2018年に全国の市区町村に届け出のあった犬約622万6千頭のうち、予防接種を受けたのは約444万1千頭で、全体の約7割ほどだったとの事です。

また、一般社団法人「ペットフード協会」によると、昨年の犬の飼育頭数は約879万7千頭で、市区町村に届け出のあった頭数とは開きがあり、未登録犬を入れえると実態として全体の接種率は4割程度ではないかとみられております。