「ゴムが焼けるような匂いがする」

6月4日、三浦市や横須賀市で、異臭を訴える119番通報が夜8時から2時間ほどの間に150件以上あったとのこと。

気分が悪くなり緊急搬送された方もおり、横須賀市消防局で、火災の危険があるかどうかも調査されましたが、結果として都市ガスの漏れなどは検知されず、原因不明

この異臭について、立命館大学環太平洋文明研究センター特任教授で地震学者の高橋学氏は「巨大地震の前兆の可能性がある」と警鐘を鳴らしております。

高橋特任教授は、三浦半島や東京湾を挟んで対岸にある房総半島南部の周辺には活断層が多く、東京湾口には『相模トラフ』が存在し、相模トラフは北米プレートの下にフィリピン海プレートが潜り込む形で摩擦により固着しているが、フィリピン海プレートによる圧力が強くなると、固着域が剥がれていき、それに伴い岩石が崩壊する。それが今回の異臭騒ぎの原因となった可能性があるとのこと。

高橋特任教授は、地形変動や気候変動の知見から20年以上にわたり地震を研究しており、2016年10月に阿蘇山が36年ぶりとなる爆発的噴火をした際、その1年以上前から九州地方の火山活動の活発化を察知、メディアで警告を発し続けた人物である。

「匂い」と巨大地震の因果関係

1970年代に大阪市立大学の研究チームが岩石に人工的な圧力をかけて破壊する実験を行なった際、こげくさいような独特の匂いが発生することが判明
現在では地震発生前や斜面崩壊前に確認される現象として知られる。
1995年の阪神・淡路大震災が発生する数か月前にも、神戸市東部でこのような異臭が確認されました。
大地震は突然起きるわけではなく、本震が発生する数か月ほど前から地盤が割れたり、プレート同士が密接している部分(固着域)が剥がれたりといった現象が水面下で進行する。

「スーパー南海地震」の可能性

地震は各地で頻発しており、5月20日から22日にかけて、東京湾を震源とする地震が7回発生。
中部地方では4月22日から5月13日にかけて長野・岐阜の県境を震源とする地震が88回発生。
福島県沖や茨城県沖、千葉県北東部、四国の紀伊水道などでも5月以降、震度4を超える地震が頻発
6月16日には千葉県南部を震源とするマグニチュード4.2の地震が発生。
気象庁の統計によれば、5月14日~6月14日の全国の地震発生回数は211回で、1~2月の2か月間で発生した地震は計219回で、急増は顕著とのこと。

予想する南海トラフ地震

政府の南海トラフ地震の予想では『30年以内の発生確率70~80%、想定死者数32万~33万人』

おすすめYouTubeチャンネル:人が死なない防災 / メインチャンネル

※実際の放送物ではありません。すべてオリジナルの作品です。

https://www.youtube.com/channel/UCFQLSViWp0ea4qrrgC5YS6A