ご存知ですか!?

12月の年末大掃除による脚立やはしごからの転落事故が増加する時期です。

本棚の上、エアコンや浴室の天井、神棚など普段手を付けない場所を大掃除するために、脚立や梯子を使用するかと思いますが、この脚立やはしごからの転落がもっとも多く起きております。

「1メートルは一命取る」

「1メートルは一命取る」という標語が、安全衛生の世界にはある。1メートルという高さでも死亡事故につながるというもので、安全に対する意識付けを図るための標語で、低いと思う高さでも、転倒し頭を強打し、死亡する事故は起きております。

建築現場では脚立の天板に立つことは禁止されております。というか天板に立つようには作られておりません。
例え低いと思う高さでも、不安定になる天板には立たず、ヘルメットを装着するは基本となっております。

東京消防庁では、特に高齢者の負傷が多いとし、脚立やはしごを使った高所作業を極力控え、可能なら他人に依頼するよう呼び掛けております。

東京消防庁発表によると、東京都内(島しょ部などを除く)では、2019年までの5年間に計3909人が掃除中の事故で救急搬送され、月別では12月が計643人と突出しており、他の月の約2~3倍に上ったとの事です。

また、搬送者全体のうち60歳以上が62.7%を占め、高齢者の負傷が目立っており、重傷や死亡など、軽傷で済まなかったケースは35.8%に上っております。

月別の救急搬送状況

年代別の救急搬送人員

事例➀

59歳の男性がはしごを掛けて自宅の雨どいを掃除しようとしたところ、はしごが滑り約2メートルの高さから落ちて腰椎を骨折。

事例②

79歳の男性は自宅2階の窓拭き中に約4メートルの高さから落ち、肋骨(ろっこつ)や胸椎の骨折、肝臓の損傷などで入院

加齢になると、身体の衰えにより「とっさの対応を取るのが難しく」なります。

昨今では、安全にお掃除が出来るグッズが多く販売されております。

無理せず、安全に大掃除をお願い致します。

追記

転落事故だけでなく、洗剤などの誤った使い方による事故にも要注意ください。
・塩素系漂白剤は、酸性のものとは混合や併用しない。
・カビ取り剤は、換気対策をしっかりし、心臓や呼吸器系の疾患のある人は使わず、できれば家族に頼む。
・浴室清掃時、洗剤により床面が滑りやすくなります。手摺りを持つようにする。

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