子どもの自殺が、夏休み明けに増える傾向にあることをご存知ですか!?

子どもの自殺は特に夏休み明けに増える傾向にあり、去年1年間に全国で自殺した小学生から高校生までの子どもは473人と、過去最多だったおととしに続き2番目に多くなっております。

児童生徒の自殺者の推移

児童生徒の自殺者の推移

児童生徒の自殺者の推移

児童生徒の自殺者の推移

背景には長引くコロナ禍の影響も指摘されています。

子どもの自殺が夏休み明けに増える傾向ある利用として、いじめで悩んでいる、友達がいない、勉強についていけていないなど、様々な理由で学校に馴染んでいない中、「学校再開が精神的な負担」になっている可能性があります。

また、新型コロナウイルスの影響でより心が不安定になりやすくなっている事が自殺が増加している理由となっているようです。

子どもを守るのは大人の役目

子どもの支援にあたるNPOなどで作る「#学校ムリでもここあるよ」実行委員会は、学校以外の居場所の情報をまとめ、ホームページやSNSを使って情報を発信し
ております。

ホームページには全国のフリースクールや子ども食堂、カフェや公園、それに不登校の子や親の会といったさまざまな居場所の情報や、電話やチャットで相談ができる団体のリンクなどが掲載されています。

子どもが発信するSOSのサインに注意

  • 「体調不良」:学校へ行こうと思うと頭痛や腹痛など体調を崩しやすくなっている。
  • 「食欲不振」:大好きなものでも食べ残したりする。
  • 「宿題が手に付かない」:宿題をやろうと思っても、一文字も書けなかったり、名前を書く事すら出来なくなったりする。
  • 「不眠」:睡眠が取れなくなっていて、寝不足や、朝起きてこない事もがある。また不眠ではなく「起立性調節障害」という朝、起きられない症状を訴える子もいます。
  • 「情緒不安定」:イライラしている事が多く、頻繁に甘えてくる、すぐ泣くなどする。
  • 外出を嫌がる」:一日中、部屋にこもり出てこい事もある。

SOSのサインで気がつきづらいのは「宿題が手に付かない」です。
夏休み明けの間近で「宿題ができなかった」「やろうと思ったけどできなかった」などと言われたら、ただ怠けていると思う親は多いのではないでしょうか?
「宿題はちゃんとやらなきゃダメ」と言って叱って終わりではないでしょうか?
ところが宿題がどうしても手につかないのは、やる気がないとか、さぼりたいからだけではなく、「とても大きな不安がある」と、宿題をやろうと思っても、一文字も書けなかったり、名前を書くことすらできなくなったりします。

「不眠」も注意が必要です。
多くの親は「不眠」が「スマホのやりすぎ」「ゲームのやりすぎ」が原因と思うのではないでしょうか?
もちろん、それが原因と言う事が多いのですが、子どもが夜中までゲームをしていたり、スマホをいじっていたりするのは、何かしらの悩みや不安があって寝られず、スマホやゲームを手に取ってしまう子もいるのです。

大人も一緒ではないでしょうか?
「とても大きな不安」があれば、「食欲もなくなる」「眠れなくなる」「仕事が手につかない」「集中力がなくなる」「落ち着かなくなる」なります。

子どもからSOSのサインを受け取ったら

子どもからSOSのサインを受け取ったときには「TALK」の原則で対応してください。
苦しいときほど、子どもは体からのSOSを隠そうとします。

  • 「T」は、言葉に出して相手に心配していることを伝えるtell。
  • 「A」は死にたいという気持ちについて率直に尋ねるask。
  • 「L」は死を考えるほど絶望的な気持ちに耳を傾けるlisten。
  • 「K」は子どもの安全を確保し専門家へつなげるkeep safe。

 自殺予防の相談窓口

  • いのちの電話 087-833-7830 (年中無休24時間)
  • よりそいホットライン 0120-279-338 (年中無休24時間)
  • こころの健康相談 0570-064-556 (月~金 日中)
自殺予防の相談窓口

自殺予防の相談窓口

最後に、命を削ってまで学校にいく必要はありません。
無理をさせず、しばらく学校を休ませる事がも良い事です。
不登校ができていれば「これほど傷つかなくてすんだのに」と思う子にもたくさんいます。
時間をかけて「何か悩んでいる?」「不安があるの?」と聞いてみてください。
子どもが話し始めたら、向き合って最後まで話を聞いてあげてください。
話すなかで心がケアされていきます。

学校の通いかたもいろいろです。

ご存知ですか!?ネットの高校「学校法人角川ドワンゴ学園」

N高等学校・S高等学校はKADOKAWA・ドワンゴが創るネットと通信制高校の制度を活用した、新しいネットの高校です。
生徒数は両校合わせて22,267名になります(2022年6月30日時点)。

詳しくは、N高等学校・S高等学校「学校法人角川ドワンゴ学園」公式HPをご覧ください。
https://nnn.ed.jp/