クマに遭遇して被害に遭うのを防ぐ為、東京都がクマ情報詳細マップを新しくいたしました。
これまでのクマ情報詳細マップでは、クマの目撃地点や痕跡が確認された場所に赤い印を付けた地図を載せていただけでしたが、新マップでは、熊情報がよせられた『時期』『痕跡』『目撃』情報を種類に応じて色分けされた印が地図上に表示されるようになりました。
また、スマートフォンなどに対応した「モバイル版」も用意されており、奥多摩ビジターセンター(奥多摩町)や高尾山の登山口には、QRコードが掲示され、登山者に利用が呼びかけられております。
多摩地域では、昨年10月頃からクマの目撃などが相次いでおり、今年に入ってからも、青梅市やあきる野市などで計13件(2日現在)の情報が寄せられているようです。
来たるゴールデンウイークの多摩地域への登山・山キャンプでのクマ遭遇被害防止にご活用ください。
「クマ」は、性格は臆病だが攻撃力は最強!
令和5年度東京都ツキノワグマ目撃等情報 Power BI版(WEB版)
令和5年度東京都ツキノワグマ目撃等情報 Power BI版(MOBILE版)
クマに出合わないための回避法
クマの出没情報をチェックする
クマの出没情報については、自治体やビジターセンター、山小屋、キャンプ場管理者などが把握しているので、ホームページをチェックしたり直接問い合わせるなどして、事前に確認!!
音を発しながら行動する。
クマに自分たちの存在をいち早く気づかせるために有効なのが音を発すること。ザックにクマ鈴をつける、ラジオを流しながら歩くなど、自然界にはない音が効果的、先が見通せない道や視界の悪い状況下では、手を打ち鳴らしたり、笛を吹いたりしながら行動するといい。
なお、クマ鈴、ラジオ、ホイッスルなどの音を感知すれば、クマのほうからその場を離れていく。
ただし、常に音を発する必要はなく、多くの登山者が行き交う場所での使用は控えるなど状況を考え、効果的に活用
真新しい痕跡(糞、足跡、爪痕など)に注意…素人では見つけにくい話しですが…
土や残雪の上に鮮明な足跡や新しい糞を発見したらまだ近くにクマがいるかもしれない。木の幹に刻まれた爪痕、クマ棚(樹上で木の実を食べたときの痕跡)などにも要注意。土や枯葉がかけられたシカの死骸の近くにもクマが潜んでいる可能性がある。
キャンプ場などでの注意点
テント内で食事をすると、テントに食べ物のにおいが残るため、食事は外で。
食べ物は密閉容器に入れ、可能であればテント外(車など)に保管
使った食器類は、置きっぱなしにせず洗って片づける。
生ごみは密閉袋に入れて持ち帰るか、クマ対策をしてある備え付けのゴミ箱に捨てる。
野生動物への餌づけは、野生動物が人に慣れ、集落へ行ったり人を襲ったりするようになるので、絶対にやめましょう!!
クマに出合ったら…慌てて逃げ出したり大声を出すのはNG
クマは、時速40kmで走ることができ、木登り、泳ぎも達者です。
そんなクマに追いかけられたら、人間の運動能力では逃げきることは出来ません。
クマは、人を食べるために襲ってくるのではなく、人を怖がっており、自分が逃げるために攻撃するので、抵抗せずに数分耐えれば逃げていくといわれています。
- 目を合わせるな!?目をそらすな!?
目を合わせるな!?…至近距離で出会った場合には、クマと目を合わせることは危険です。クマと目を合わせることは、攻撃の合図になることがあります。
目をそらすな!?…ある程度クマと距離がある場合には、クマの顔を視界に常にぼんやりといれながら、背を向けずに、ゆっくりとその場を離れる。
- 走るな…背面を晒しながら走って逃げれば狩猟本能で追ってくる。
- 背を向けるな…ゆっくり後ずさりでクマから離れろ
- かわいい小熊に近づくな…当然、闘争心全開の母熊がそばにいる。
熊よけグッズ