年末年始にむけて皆さま如何お過ごしですか?

疲労がたまるこの時期、一番怖いのが“インフルエンザ”です。

予防方法は?

休息が一番の予防法ですが、「それが出来れば苦労しない!!」と…

だからせめて“防寒”“サプリメント”そして、“加湿”を

外出時の“加湿”にお勧めなのが、“マスク”です。

でそんな“マスク”について、インフルエンザ予防に「マスクは効果なし」と思っている方へお伝えしたい事がございます。

インフルエンザも、風邪(普通感冒)もウイルスや細菌が原因です。

では、ウイルスと細菌 (ばい菌)の違いは何でしょう。

大きな違いは、その大きさです。

細菌の大きさを仮に1~5とするとウイルスは、わずか0.02~0.3しかないようです。

小さすぎて通常の顕微鏡では見えないと言われています。

そして、その小ささから、「そんなに小さいなら、マスクの生地の目なんて通り抜けてしまう?」「マスクなんて意味がない!!」と思う方もいらっしゃるかと思います。

私も、知識が無い時はそのように思っておりました。

結論から言いますと、それは完全な間違いなのです。

その理由を理解していただくために、まず、インフルエンザや風邪がなぜ冬に流行するのか考えてみましょう。

これには複数の要因が複雑に関係しているようですが、一つ明らかにされているのは、インフルエンザや風邪の原因となるウイルスが、冷たくて乾燥した気候を好むという事です。

また、冬には人体の抵抗力が落ちるという側面もあるようです。

空気の通り道である鼻や喉の粘膜には繊毛 (じゅうもう) という目に見えないくらい細かい毛がはえていて、ウイルスなどの異物が入ってくると毛が動いて体の外へ運び出くれていますが、外気の湿度が下がって粘膜が乾燥すると毛の動きが悪くと言うのです。

さらに鼻や喉の粘膜には異物と戦う免疫細胞が存在していますが、免疫細胞は暖かく湿った環境でしか働くことが出来ず、そのため粘膜が冷えて乾燥すると、ウイルスの侵入をあっさり許してしまうのです。

では、インフルエンザや風邪にかからないようにするにはどうしたらよいのか?

それは、ウイルスが一番嫌うこと、つまり粘膜の保温と保湿に努めればよいということなのです。

そして、そのための最も手軽で、簡単に手に入るものが「マスク」と言う訳です。

ウイルスは非常に小さいので、通常市販されているマスクの目をくぐり抜けて体内に入ってくるのは事実です。

しかし、それよりも大事なのは鼻や喉の粘膜が十分暖かく潤っている状態にする事でなんです。

この状態ですと、ウイルスが入ってきても感染力が落ちます。

そして、繊毛や免疫細胞がしっかり働いてウイルスを体の外に排出してくれます。

風邪の引き始めに、就寝中を含めて丸一日マスクをしたら治ったという例はよくあるようです。

それは、「マスクが自然治癒力を高めてくれている」と言う事ではないでしょうか。

また、うがいや手洗いも有効で、うがいをすれば、のどに湿り気を与えることができ、石鹸を使って手洗いすれば、ウイルスを包む膜の油を溶かしてウイルスを弱らせることが出来ます。

ぜひ、マスクは意味が無いとおっしゃらずに、マスクし、“のどの加湿”をされたはと思います。

 

masuku20161126