東京新宿のマンションの地下駐車場で二酸化炭素消火設備が作動し、天井板の張り替えをしていた作業員の男性4人が二酸化炭素中毒で死亡しました。
二酸化炭素消火設備の誤作動により、死亡する事故は何十年も前から起きており、その対策もされていた中での、死亡事故
悲劇を繰り返さない為に…
【名古屋市中消防署】二酸化炭素消火設備の取扱方法と保守作業時の安全対策
名古屋市中消防署が、令和2年12月に名古屋市中区で、今回と同様の事故(機械式駐車場に設置された消火設備の消火剤(二酸化炭素)が駐車場内に放出され、内部で保守作業をされていた方が亡くなる)が発生、再発を防止するため、中区危険物安全協会と連携し、二酸化炭素消火設備の取扱方法と保守作業時の安全対策の動画を制作し、YouTubeに動画を公開しております
再発防止策は、この動画のほか名古屋市中消防署ホームページのWebサイト「不活性ガス消火設備(二酸化炭素消火設備)の作動による事故を防止するために 」も是非ご覧ください。
中消防署ホームページ:https://www.city.nagoya.jp/shobo/page…
追記(店長の愚痴)
このような悲惨な事故を防ぐ為に、消防設備士の立ち合いの義務化などの議論が起きております。
しかし、その前に、安全教育・特別教育・作業主任者技能講習資格を設けるべきではないでしょうか?
労働安全衛生法では、一定の危険有害な業務に就く場合、「免許」の取得や「技能講習」、「特別教育」の実施を義務付けております。
例えば、高所作業車運転技能講習・玉掛け技能講習・酸素欠乏危険作業主任者技能講習・足場の組立て等作業主任者技能講習・石綿作業主任者技能講習…
他にも数多くの講習資格があります。
これらは、多くの事故(ケガ・死亡)が発生した事により、その対策として設けられた講習資格です。
当方(便利屋本舗世田谷店店長 飯島)も現場作業員として建築現場で働いていた際に、多くの講習資格を取得させられました。
今回の、二酸化炭素消火設備作動にともなう死亡事故も、このような講習資格を取得した作業主任・安全教育を受けた作業員がいれば防げたのではないでしょうか?
消防設備士の配置を義務化すれば、確かに事故は防ぐことは確実です。
では、その消防設備士は全国に何人いるのでしょうか?
設置義務化により、業者の身動きが取れなくなるのは目に見えております。
それであれば、まずは「免許」の取得や「技能講習」、「特別教育」の実施義務付けを最優先にすべきではないでしょうか?
安全と作業効率の両面から、新たな義務化検討をお願いしたい、そんな愚痴でした。
仮「二酸化炭素消火設備設置場所等作業主任者技能講習」「二酸化炭素消火設備設置場所作業特別講習」を…