最近、イギリスとアメリカで医学者が新型コロナウイルス対策に対して、「対策を絞った防衛策」を保健対策として取るように求める宣言を発表した事により、集団免疫をめぐる論争が再燃しております。
対策の中では、高齢者や持病のある人を感染から守る一方、健康な若者の感染は許容すべきとの内容が含まれていた。
集団免疫の現状について
ブラジル北部の都市マナウスで、約3400人の死者と多くの感染者が出た5月の「第1波」の後、感染者の勢いが急速に弱まり、集団免疫を獲得したのではないかと学者の間で見方が出始めておりました。
しかし、昨今、感染拡大が起きております。
イギリスのロンドンやスペインのマドリードなどでは、感染や抗体に関する調査の結果、新型コロナの免疫は約20%の方が獲得しているとされているが、その割合は集団免疫の閾値(いきち)とみなされる60%には及んでいない。
イギリスの研究者は「免疫の持続力が分かっておらず、集団免疫の獲得は簡単なことではない」と指摘しており、「ワクチンではなく「集団免疫」の獲得で感染弱者を永続的に守られているとおよそ考えにくい」と伝えている。
ただ、南アフリカのケープタウンでは、一時、1日の感染者数が1万2000人だったのが、現在では約千人に減少したことを「集団免疫」によるものだとケープタウン大学のウイルス学者マービン氏は語っております。
感染者数が減った原因が、「集団免疫」によるものなのか、「感染対策」によるものなのかははっきりとしておりません。
ヨーロッパでは、感染拡大「第2波」による、ロックダウンが起きております。
議論は議論として、個人で出来る「感染対策」マスク・手洗い・消毒はこれからも求められそうです。
2020年10月22日発表:世界初!マスクに新型コロナ防ぐ効果、防御効果があることを証明
東京大学の河岡義裕教授と植木紘史特任助教らが、マスクに新型コロナウイルスを防ぐ効果があるのかを実際に新型コロナウイルスを使って実験し、マスクに防御効果があることを証明したと発表しました。
詳しくは、