新型コロナウイルス感染対策として、アルコールによる消毒が当たり前となっております。
しかし、専門家から「やり過ぎると皮膚のバリアー機能が崩れ、細菌感染などを起こしやすくなる」との指摘が出ております。
空気が乾燥する冬は、アルコール消毒より、密閉空間でのマスク着用や適切な換気が重要となります。
アルコール消毒は、「口や鼻、目などの粘膜にウイルスが触れる事で感染」事を予防するために、手洗いとあわせて推奨されております。
コロナウイルスは約1万分の1㎜の球状で「エンベロープ」と呼ばれる脂の膜につつまれており、アルコール消毒はこの膜を溶かし、ウイルスの感染力を失わさせる効果がある。
新型コロナウイルス感染が収まらない中、アルコール消毒や手洗いに神経をとがらす人も多いかと思います。
外出すれば、店に入るごとにアルコール消毒し、帰宅すれば、手洗いをする。
この感染予防には重要な行為も、過剰になると人間がもつ本来の免疫力・防衛機能を失わす事にもなるようです。
アメリカ疾病対策センター(CDC)は「表面伝播(接触感染)は主要経路ではなく、リスクは低く、主な感染は呼吸器飛沫への暴露(空気感染)である」とし、「必要な感染は従来通り、換気の悪い密閉空間を避け、不織布製マスクを正しく装着すること」と提唱しております。
日本政府は、空気感染に否定的だが、厚生労働省が10月1日付で改訂したHPで感染経路の一つとして、空気中の微細な粒子に含まれるウイルスを吸うことによる「エアロゾル感染」があると、紹介しております。
手洗い、アルコール消毒は、回数を限定して行い、空気の乾燥している時期は、換気の悪い密閉空間を避け、不織布マスクを正しく装着を意識した方が良いかもしれません。
新型コロナウイルスの物質別最大生存率
- エアロゾル:約3時間
- 銅:約4時間
- 紙・段ボール:約24時間
- ステンレス:約48時間
- プラスティック:約72時間
厚生労働省公式【新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)】
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html