昨今、ランドセルの多様化に加え、高額化が進んでおります。
ランドセルの購入が、家計の大きな負担に…
ランドセル選びは昨今、「ラン活」とも呼ばれ、商戦がにぎわっております。
しかし、ランドセルは原材料価格の高騰、物価高の直面しており、価格が上昇しております。
ランドセルに必要なほぼ全てのパーツが値上がり、メーカーによっては3~4割近く上昇!!
日本鞄協会ランドセル工業会によると、2000年初頭は3万円~4万円だったが、昨今では5万円~6万円となっております。
こうした中、ランドセル卸の「コクホー(大阪市)」さんが、ランドセルのサブスクを始めました。
「コクホー(大阪市)」公式HPランドセルのサブスク
利用は月契約の場合、料金は990円~3,850円、約50~520種類の中から、月1回から3ヶ月に1回の頻度で交換が可能!!
新1年生には入学時に新品が提供されると、非常に嬉しいサービスとなっております。
日本独自の文化、ランドセル文化はいつから…
ランドセルは、明治時代の学習院初等科が起源といわれ、当時の学習院初等科の通学形態は馬車での通学や物を使用人に預けるなど、荷物の持ち運びを含め人それぞれだったようです。
しかし学習院の「教育の場での平等」という理念から、「学用品は自分の手で持ってくるべき」と定め、馬車・人力車の使用、使用人に荷物を預けることを禁止、このことから、生徒が自ら荷物を持ち登下校するための通学カバンが導入されるようになった。
当時の通学カバンとして採用されたのが、両手が自由に使え、持ち運びの利便性が良かった軍隊用の「背のう」です、「背のう」がオランダ語でランセル「ransel」と呼ばれていたことから、「ランドセル」と呼ばれるようになったとの事です。
ちなみに、ランドセルは日本独自の文化ですが、国によってさまざまな通学カバンスタイルがあるようで、ランドセルと同じような背負い式は、イギリス・韓国・ノルウェーなどで使用されております。
背負い式のほかにも、手さげ式、背負い兼手さげ式、ショルダー式など通学カバンはさまざまで、オーストラリアやアメリカのように通学カバンが決まってない国も多くあります。
ランドセルは必要…
ランドセルは丈夫で背負う事で両手が使え、手の動きを妨げない形状になって、よく動き、無茶なことをしてしまい、怪我をしがちな小学生にあったカバンと言わております。
・中身を守ってくれる
たとえランドセルが雨に濡れてもランドセルであれば中の教科書が濡れる事はなく、布製のカバンには見られない、傘が上手にさせない低学年の子でも安心できるメリットがあり、教科書が型くずれしてしまう心配もなく、活発な小学生にあっている。
・転倒時のクッション代わりになる
ランドセルの厚みと耐久性は、横転した時、事故の際にクッション代わりになり、体をまもってくれる。実際に、交通事故で体が飛ばされたときにランドセルがクッション代わりになり、軽症で済んだ事例があります。ランドセルは、背中から落ちたときに衝撃を吸収し、背中から頭がぶつかるのを防ぐ役割がある。
・体に負担がかかりにくい
手さげカバンは、体の片側だけに負担がかかることになり、何冊もの教科書を毎日持ち運ばなければならないので、これを6年間も続けるとなれば背骨や脊柱の歪みが起こる危険性がある。その点ランドセルは背負いベルトに工夫が施されていて、2キロ~3キロの教科書を入れても重さを感じにくく、体の負担を最小限にして荷物を運ぶことができます。ランドセル以外のリュックサックを使った場合でも、カバンそのものは軽いですが、重い教科書を入れると肩ベルトが食い込んでしまったり、歩いたり走ったりするたびにカバン自体が揺れてしまい、体に負担がかかってしまう。
以上のように、ランドセルは耐久性、機能性、安全性を兼ね備えた万能な作りになっていて、活発な小学生にあっていると言われております。
最近は小学生のランドセル使用は強制的なものではなく、「両手が使えればどんなカバンでもOK」という学校も珍しくありません。しかし、上記のような理由からランドセルに勝る通学カバンはないと、ランドセルを指定している学校がほとんどです。