いしるとは
能登地方に古くから伝わる魚醤「いしる(「よるし」とも言う)」は、石川県能登地方に古くから伝わる魚醤油です。獲れたての新鮮な原料に約30%の塩を層状に重ねて6ヶ月~8ヶ月間かけて熟成されると、独特の風味を醸し出します。

詳しい製法は秘伝とされ「他のいしり(「いしる」とも言う)に比べると、同じ原料から半分程度しか作れない」というこだわりを極めた逸品で、製造技術が国の登録無形民俗文化財で「日本三大魚醬(ぎょしょう)」に数えられる能登の「いしる」が岐路に立たされています。

日本三大魚醬とは

しょっつる(塩魚汁):秋田県(東北で獲れるハタハタを醗酵させた魚醤)
いしる:石川県(いわしが原材料(地域によってはイカの内臓を使用する場合もあり)で、いかなごしょうゆは「いかなご」という魚を原材料とた魚醤)
いかなごしょうゆ:香川県(「いかなご」という魚を原材料とした魚醤)

それぞれ塩味も旨味も多く含んでいるので、和食だけでなくパスタやドレッシングの隠し味など幅広く使用されている、昔から伝わる製法そのままに、保存料、着色料等の添加物は一切使用しない自然調味料です。

そんな、「いしる」が岐路に立たされている。

もともと、生産者が高齢化し、製造を断念する業者も多くある中、能登半島地震により熟成中だった大半が失われる事態となっております。

能登6市町の生産者でつくる「能登いしり・いしる生産者協議会」によると、廃業や生産取りやめで加入事業者は7年で14から11に減少!!

そんな、絶滅状態の「いしる」を救うためのクラウドファンディングが行われております。

ぜひ、1,000円から始められる支援をしてみたはいかがでしょうか?

https://readyfor.jp/projects/137090?sns_share_token=